『さとう・・ゆうきちゃん?』


黒板と

私を

見比べながら
尋ねる

「あ・・ゆきって読むんだ。」


『んっ。
ごめんね
あたしの事
覚えてないかな?』

ニコッと

明るい笑顔で

微笑む

彼女

え・・と・・



正直

教室に入ったとき

可愛い子だなって

じっと見てしまったんだよね・・



それで


知り合いかな?
って

思っちゃったのかな?



「ぇえっと・・」


どぅしよぅ??


多分

めっちゃ

顔に

出てたんだろう


『突然ごめんね
あたし
斉藤彩
子供の頃
遊んだことあるんだけど忘れちゃったよね?』


さいとうあや

ぅうーん

『サイって呼んでね』




あっっっ


「サイちゃんっ」