『ゆ・・き?』




驚いた表情であたしを見上げる


サイの頬には


沢山の水滴の跡があった




「あたしじゃ何もできないかもしれない」



「なんの役にもたたないけど・・」




「でも・・あたしはここにいるから」





「頼りになんてならないけど・・」




「そばにいるくらいしかできないけど・・」