「全然意味わかんないんだけど?」





不満をぶつけると


『そ?サワちゃんは理解したみたいよ』


その隣でサワは


何度も頷き



『あたし達の為だったんだね』



『ありがとう』


と続ける


「だってサワはさっき賢からきいたんでしょ?」


サワは

一瞬


大きな瞳を


さらにくりくりさせたように


見えた


けど


『ん。そうでした』


と肩をすくめた