つぃに
あたしの番


「ぇっと
佐藤優希です」


「趣味は・・」

バタンッ


最後まで
話すまえに
あたしの声は
ドアの音に
かき消された


『すぃませんっ
遅刻しましたっ』


黒板の前に立つ

あたしの
目の先

後ろのドアから

勢いよく入ってきた
ソイツ


『チロ?』



あたしの顔を見るなり
そぅ言った
彼は
間違いなく



『向井賢くんね』

先生に
席に着くよぅに
促され
バツが悪そうに
はにかむ