あたしより

少しだけ背の高い

サイの背中を見ながら


いくら考えてみても



答えなんて


出る筈もなく



ザワザワと


ざわめきの中


進んでゆく


部活紹介も



うまく耳に入ってこない


いつもだったら


振り向いて雑談してるような


状況なのに


サイは


じっと


前を見たままだった