「ふぁあああー」

安心したのかわからないけど
急に眠気が襲って来たわ。

優しく揺れる小田急の揺りかごにて、

ゆるりと瞼が落ちてきて

おやすみなさい…。

HEAVEN ―完―



「あれ?まりさんじゃない?」


作者「ちっ…終わらせようと思ったのに…」


何か聞こえたけど気のせいね…。

さて誰かしら、私の安眠を妨げる
このファッキンはげ野郎は。

「覚えていないかしら、半年前に山葵で働いていた加納りさよ」

瞼が半強制的に開けられると、
眼前には 間違うことなきりささんがいた。

私がドジを踏んだ時、
いつもそばで微笑みながら頭上より水をぶっかけてくださった 女神の様なかた。
相も変わらず少し栗毛の髪に漆黒の瞳、
本当に日本画のように綺麗な方―。