「連れないねぇ花子、
さっきもスルーしてくれちゃって…
天下の俺様を随分な扱いじゃねぇの…」

すたりすたりと畳より迫ってくる奴に
私は思わずテレビのチャンネルを変えた。
8番の情事から

10番の子供教育テレビ へと健全さを
アピールしたのである。

「健全な大人による☆健全な子供の為の
子 供 教 育テ レ ビ ぃい」
とのテレビのかけ声に、私は若干安堵した。

「さーて今回のテーマはぃあああ

ずばり!子供の作り方ぁああああ!!!!」


「んなもん教育すなあああああああ」

私は思わず絶叫した。

気がつけば奴の口元は眼前まで迫っていた。

体育座りの姿勢ゆえ
けつだけ歩きで私は走り出そうとするが、奴に腕を捕まれてそれも思うように
進まない。

「俺ねぇ初めてだったんだよね、女にあんな反応されんの」