「せいぜいかわいこちゃんと接合していればいいわ、私はその接合部にアロンアルファを塗る係にでもなってやるから」

部屋までたどり着き、私はくすりと笑った。

お部屋で今度は

19時には眠れない。

というサスペンスをにやにやしながら 眺めた。

このサスペンスの情事シーンは
やはり見応えがある。

今回もそうだ。

「だめよ…次郎さん…主人が帰ってくるわ…」

「しかし奥さん…私ゃもう…」

「ああ!あなや…!」

探偵次郎さんが若妻を口説くシーンだ。

「猛れぇえぇえぇえぇえ次郎ぉおお」

と私は叫んだ。

「太郎も猛っていいか?」

バッ と後ろを振り返ると、

そこには浴衣姿の太郎がにやにやと
こちらを見ていた。

「消えな。あんたの口元は妙にエロいんだよ!」

私は吐き捨てるが、太郎のにやにやはやはり止まらない。