見ざる言わざる聞かざるが
にたにたしてこっちを見ている気がする。

夜のさなぎ相手にけんかする気か
と一笑に付す。

足を奥に進めると、一層
空気はひやりと感覚を刺す。

森の隙間の階段を進むから、
たまに木々から差し込む光で目が
「まぶしっ」ってなる。

まさに神々がいるにふさわしい場所。

天国にしちゃあ やたらに寒いかな。

途中大きな神木の下にお守り屋さんがあったので、鈴のついた可愛らしい猫ちゃん守りを購入。

しかし携帯が古すぎてキーホルダーの為の穴が見当たらない。

自分で新たに穴を開拓してもいいが携帯は大切にしなければならないので

お財布に ちゃらり とつけた。

「猫ちゃんのかわいさは…異常だな」

私は一人ほくそえんで、
再び足を進める。