「あんたね!別にあんたが
不幸になろうが死のうがいいけどね!
謝れ!
いつもおっちょこちょいで…バカで…
そんなあんたの世話するのを楽しみにしてたりさに!
謝れっつてんだよ!」
その声が終わると
なぜだろうか違う人の声まで脳裏に響いている。
「まりちゃん」
「あなたはトロいとこがまた魅力ね」
私が殺した、そして
大好きだった人のその声に。
「もうすぐ出来るからね」
「初めてだから…うまく出来たかどうか…」
「まりちゃん…
早く…元気になるのよ」
私の頬に流れる水は乾く事がなかった。
ぽつり、唇は動く。
「違いないや…」