SKELETON  GAME

「私?私はね、ただあなたを殺しに来たの。あなたを殺せば権力をもらえるの。」

私の肌に寒気が走った。

「いやァァァァァァァァァァァ!!」

私は、一目散に家を飛び出した。

そして、ひたすら走った。がむしゃらに走った。

そして、行き着いた場所はある女の人の近く。

その女の人はおびえている私を見て、こう言った。

「誰から逃げてるの?」私は、やっとこの恐怖から逃れられる!!

そう思って顔を上げたその瞬間に再び恐怖が全身を襲った。

この女の人も奴だ。そして、女の人の顔が変形する前に私は逃げ出していた。

もうやだ!こんなゲームやらなければ・・・。

こんな事にはならなかったのに・・・!!

恐怖と怒りが体の底からわき上がって来た。

すると、私の体は何かにぶつかった。また奴なの?!

そう思い逃げようとすると、優しい声が私を救ってくれた。

「大丈夫?」その女の人は私の顔を覗き込んで、ニッコリ笑ってくれた。

私は、その笑顔に安心したのか、自然に涙が

目からこぼれおちた。この人は、奴じゃない!私は、彼女にこう聞いた。

「あなた・・・の名前は・・・?」

すると、彼女は優しくこう答えた。

「夏芽よ。あなたは?」

夏芽の質問に私はまだ誰にも話していない事を話していた。
「私の名前は、雫っていうの。
 
 私が逃げてた理由は、ゲームのせいなの・・・。
 
 「skeletongame」っていうゲームなんだけどね。
 
 そのゲームを始めようとしたら女の人が出てきて、
 
 「あなたを殺しに来たの。」って言ったの。
 
 その女の人は私を殺そうとして来たの。それで怖くなってきて、
 
 逃げ出して来たの。そしたら、逃げてる途中に奴に会ったの・・・。
 
 奴は顔を変形できるの・・・。
 
 だから私は怖くなって、逃げ出して来た。そしたら、夏芽に出会ったの。
 
 すごく怖くて何も考えずに走ってた・・・。夏芽に会えて本当によかったァァ!!」

私はすべての事を話し終わった後、夏芽から真実を聞いた。

追いかけて来たり、殺そうとして来た人達は私の両親だという事を・・・。

それを聞いた私はただ、立っている事しか出来なかった。

奴が自分の両親だったなんて・・・。

すると、夏芽が自分の事を話してくれた。

「私はね、初めてこのゲームに入って来たの。
 
 最初は私も奴に追いかけられたり、殺されそうになったわ。
 
 けど、逃げて逃げて逃げまくったわ。そしたら、見えてしまったの・・・。
 
 あなたが逃げて来るのが・・・。私も孤独な日々から抜け出せたわ。
 
 ありがとう。あなたのおかげよ・・・。私も安心したの。」




夏芽は私と同じだ。夏芽は嘘を言ってない。

絶対そうだと確信した。

私を救ってくれた夏芽とこの恐怖に立ち向かいたい!!

「夏芽・・・。私とこの恐怖に戦おう!2人でここから抜け出そう!!」

すると、夏芽の目から涙がこぼれ落ちた。

そして、夏芽はこう言った。

「うんっ!」

こうして私達の戦いが始まった・・・。




私達は、
skeletongameというゲームに迷い込んでしまい、
たった2人で、この恐怖から抜け出そうとしている。

しかし私達の力で何が出来るだろうと考えてみれば、答えは少ないだろう。

そんな中で、私達の戦いが始まったのであった。

そこで、私の両親が奴であった事はもう知っているだろう。

そして私達が今立ち向かおうとしている物・・・。

それは、「差出人」である。

このskeletongameを私達に送りつけた張本人である。

手紙には、差出人はまったく書かれてなく、誰から来た物かも分からない状態であった。

しかし、私達はこのゲームを送りつけた人に見当が付いていた。

その人物とは、「園崎優衣」。

その人物は夏芽の所にも現れていて、私の所にも現れていた。

なぜか、私達の事を恨んでいて、ときどき休んでは私達と同じ物を買って来ていた。

いや。

それは買って来ていたのではなく、私達の物を奪っていたのであった。

園崎優衣が私達と同じ物を手にしていると、

私達の中から絶対に同じ物が消えていて、

私達と同じ服を着てくると、私達の中から同じ服が消えていた。

そして私達はついに行動に移した。

園崎優衣から真実を暴き出してやる!!そう思い、園崎優衣の自宅へと向かった。
「ピーンポーン」家のベルがシーンと静まり返った住宅路に響き渡った。

すると、家のドアがガチャリと開き、

まるで家の中へと導かれるように2人は入って行った。

すると、

私が家の中に入った瞬間に家の扉がバタンと閉まり、

私と、夏芽はバラバラに離れてしまった。

すると、突然扉の向こうから夏芽の悲鳴が聞こえて来た。

私は、扉の向こうで何があったのか、

そして夏芽の身に何が起きたのかを知りたくて夏芽に何度も何度も問いかけた。

「夏芽?夏芽!どうしたの?夏芽?!返事してよ!」

しかし、私の問いかけに夏芽の返事は無く、

私だけの叫び声が静かで、そして不気味な廊下へ響いていった。

私は、分かっていた。夏芽の身に何があったのかを・・・。

そして、今からどうすればいいかを・・・。

しかし、今までずっと一緒に戦って来た仲間。

いや、大事な友達が死んでしまった怒りと悲しみで私の心は、

どうにかなってしまいそうな爆発寸前の爆弾状態だった。

そして、私の心は破裂した。

「夏芽ぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

しばらく私の心は自分でもどうにも出来なくて、ほかっておいた。

そして、しばらくして私の心は落ち着き園崎優衣への憎しみと怒り、

そして、悲しみの心だけが私の中にあり、その中で生まれた感情は、

「園崎優衣を殺さなくちゃこのゲームは終わらない。」

こうして私は静かな廊下をただひたすら歩き続けた・・・。
園崎優衣に夏芽を殺された私は復讐をするために奴のボスを殺しに来た。

私の手には、一本の鉄の棒と夏芽の思いがあった。

そしてついに、園崎優衣のいる部屋にやって来た。

「バン!!」

扉を強く蹴る音と共に私の目に飛び込んで来たのは、

園崎優衣らしい女と無数の死体であった。

すると園崎優衣はある1つの死体を持ち上げこう言った。

「お前が仇を討ちに来たのはこいつの為か?」

園崎優衣の手にあったのは、夏芽らしき死体だった。

誰かも分からないほど刃物で刺されていた。

私は、怒りで震えた手を抑えながらこう聞いた。

「なんで夏芽を殺した!」

すると、私の心を爆発させる答えが返ってきた。

「なんでって言ったって、なんとなくに決まっているだろ。」

と言って、死体を見ながら、けらけら笑っていた。

私は心の底に沈めていた怒りと憎しみが込み上げて来ていた。
すると私は思いもよらない行動をとった。

手に握りしめていた一本の鉄の棒で

園崎優衣を何回も何回も殴っていた。

自分の服に血が飛び散っていても、

お構いなしに殴り続けていた。

そして、気が付くと園崎優衣は死んでいた。

私の服は血だらけで、園崎優衣の顔は無残なほどにぐしゃぐしゃだった。

こうして私はskeletongameを抜け出し、

夏芽の仇を討ち空に向かってこう言った。

「夏芽・・・。夏芽の仇はちゃんと討ったからね。」

こうして私・・・。

いや、私達の長い長い恐怖への戦いは終わった。





      ――――――完――――――
   
 

さあ、完結しました。

すごい短編集でしたね~(^^;)

私でもビックリしました。

もうちょっと長くなるはずだったんですけどね~

めんどくさくて、短編になっちゃいました。(汗


まあ、ここまで退屈しないで読んでくれた

読者のみなさま!!


どうもありがとうございました。

心から感謝しております。

この作品の他に、2つ作品を

書いております。