そうだよ。

私は文化祭の日、気付いたはず。

蓮が好きだって…。

私は蓮の傍にいたい。

湿疹が出来ても、痙攣しても…。

触れたい…。

「実紅、私…行って来る!」

「いってらっしゃい♪」

「がんばれ、沙羅チャン」

ありがとう2人共…。

私、頑張るよ!


「ったく、世話のやける」

「優真」

「あの2人もやっとくっつくのか」

「長かったねぇ、本当」

「もう放っとこうぜ。これからは…俺達の話をしよう」

「…うん」



「はぁ…はぁ…っ」

蓮っ…どこにいるの…!?

私は蓮を探した。

ただ、ひたすら探した。



―――蓮はいた。

見知らぬ女と一緒に…。