「ごめん、皆…」

「っいいから!とにかく沙羅は保健室!」

「…っでも」

「大丈夫!お客さんはいーっぱい、いるんだから♪」

実紅、皆、ありがとう…。

「本当ごめんね、行って来る」

私は早足に、教室を出た。


「沙羅って、責任感あるよね」

「うん、私らが助けてあげなきゃいけなかったのに…」

「悪い事、しちゃったね」

「沙羅は可愛いんだから、もっと支えてあげないと!」

「「うん」」


保健室に行こうとしたら蓮がいた。

確か、ケンカっぽく別れちゃったんだよね…。

怒ってるかな…?

「沙羅」

「え…?」

「腕、どうした!?大丈夫か?」

蓮…いつもと同じだ。

良かったぁ…。

「うん平気、保健室行って来るね」

蓮の横を通り抜けようとすると、軽く腕を掴まれる。

「…沙羅」

「ん?」

「好きだ」

「…え?」

「仮じゃない、本気で好きだ」

今、何て?