「ご主人様ぁ~~困りますよぅぅ~~」

「じゃ、こんな事したら、もっと困っちゃう?」

「きゃっ」

公衆の面前で私に馬乗りになる男。

「離してっっ!!」

「ちゃんとメイドらしく喋らなきゃ」

周りにいた子(クラスメイト)が私に気付いた。

「お客様!!退いて下さい!!」

「ヤダね。この子、お持ち帰りする♪」

この店にはそんなもの無いっての!

「退いて…下さいっ……」

涙目で訴える。

そしたら、流石のチャラ男も。

「……分かったよ」

…良かった。

「っ…かゆい……」

掴まれてた腕に湿疹が出来てる。

それも凄い事に…。

「わっ!?何だそれ!気持ち悪っ」

「何ですって!?あんたねぇ…「何、この店!?」…え?」

「もう帰ろうぜ!」

「あぁ、あいつ気持ち悪いし…」

「何かイメージと違うし…」

「夢壊された感じー!」

「帰ろ、帰ろ!」

客が次々に出て行ってしまう…。

私のせいだよね、完璧。