*現在*

「まぁ、私の電話によって沙羅は助かった、ってわけ」

「…」

「大丈夫?」

俺は愕然とした。まさか宮森にそんな事があったなんて…。

今まで自分のやってた事を思い出すと無性に恥ずかしくなった。

宮森は今、苦しんでる。

俺が支えてやりたい。

でも、俺は男だ…。

俺に…何が出来る?

「実紅、俺はどうしたら…」

「沙羅はあんたに少しだけ心を開いたわ。

沙羅言ってたよ、心が許してても体が拒絶するって。

きっと沙羅だってあんたの事で悩んでるよ。

…治してあげてよ、沙羅のトラウマ」

「トラウマ…」

「とか言っても、中学の時からつるんでた私でさえ、

治せないから。。。難しいと思うけど」

「それでも、俺は救いたい」

「そっか…頑張れ。応援してる」

「話してくれてありがとな」

「今度、おごりね」

「うは…OK!」

俺はひとつの目標が出来た。

沙羅のトラウマを治して、俺のものにする!!

……出来るのか?

いや、やるんだ!!