「言われたくなかったら…」

「っ分かった!!分かったよ、行け!」

「ありがとぉ~~せんせ♪」

そのまま私の手を引き教室を出る。

「あのっ!秘密って?」

「え~?あぁ、そんなの知らないよ?」

知らない?

「じゃあ、何で…」

「あの先生そんな感じしたから。適当に言ってみた☆」

すご…さすが先輩。

私達は、そのまま屋上へ。

「ふぅ、気持ちぃ~」

「…」

憂鬱なんですけど。

「話があるの」

ですよね、それしか無いですよね。

「はい」

「私さ、蓮と同じ学級になりたくて、わざと留年したの」

「え…?」

「そこまで、好きなの。蓮の事」

「私だって…っ」

「あんたよりもよ!ずっと想ってきた!」

柚子さん…本気なんだ。

「フラれた時、すっごく悲しかった。だからこそ、諦められなかった」

「…」

「私、絶対負けない」

「私だって、負けません」

…言えた。