「あれっ?泰嘉くんは??」


「あっ他の部屋に行きましたけど?!」



なんで、泰嘉を探すんだよ!!


先生っ


俺を見てよ。


俺、先生への思いは誰にも負けないから!





ギュッ



俺は先生を抱きしめた。




「先生…。俺を、俺をもっと見てよ。先生。」



「…。」



先生の鼓動が聞こえる。



「先生…。なんで泰嘉を探すの?」


「…。」



俺の問いに先生は何一つ答えてくれない。





先生の顔を自分の顔を寄せる。


そして、先生と俺の唇が重なる。






「ごめんなさい!!」



先生は、俺のむねから離れ走ってでてゆく。