そしてバスに乗り込んだ。



「先生!僕酔いやすいんで、一番前すわって良いっすか?」


「いいわよ。」


「あざぁす!」



そして俺は、一番前の席に座った。



ところが…。



先生は、保健の先生の隣に座ろうとする。



「っせんせい!!」


俺は、先生を呼んだ。


「俺の横にすわってよ。」


先生以外誰の耳にも入らないような小さな声で、

俺は、囁いた。


「は?」


先生は、ちょっと動揺していたが


俺の隣に座ってくれた。






そしてバスが出発した。


「勇樹くんさぁ。いい加減、ふざけるのやめたら?」


「俺、なんもふざけてないっすけど?
 ちゃんと学校来てるし…。
 まぁ、制服をおしゃれに来てるってだけですし。」


「そういうことじゃないのよ。」


「は?」



先生は、一旦息をのみ、俺の耳元で囁いた。


「あたし、勇樹くんと結婚するつもりないから。」








「そうですか…。でも、俺!
 あきらめませんよっ><」