そして・・・。



修学旅行の朝。



ピピピピピピ―。


午前5:00


昨日設定しておいた目覚ましが鳴る。


「ふぅわぁぁ」


一度あくびをして、起きる。


緑色のTシャツに、最近買ったお気に入りのジーンズを着る。

皮ジャンを、寒い時のためにバックにしのばせる。


私服。

俺は、今日こそ先生の心を奪ってやる。

そう決意し、おしゃれをする。









「キャーッキャー」


家のドアをかけると、

5,6人の女子がすごい勢いで、寄ってくる。



「うっせぇー。家族が寝ッテッカラ静かにしろやぁ」




修学旅行の朝まで押しかけてくるとは思わなかった。






途中から、手をつなぎ登校する、翔平と由美がいた。

翔平は、由美と自分のボストンバックを片手にもっていた。






俺は、気を使い一人で歩いた。


「おはようーっ」


「おぉ」


学校につくと、泰嘉が駆け寄ってきた。


「勇樹くんおはよう。」


「おぉぉはようごぁいます。」


後ろから、先生があいさつしてきた。


「ぉ前馬鹿だなっわははぁ」


「ってめぇ」


「3日間で先生ゲットしろよ!」


泰嘉が耳元でささやく。

「そのつもりだ!」


「俺、奈菜ちゃんに告白するんだぁ♪」


「えっ?お願いだから、自由行動は4人で行こうなっ」


「どうだかねぇ♪」


「お願いしますっ泰嘉様ーっ!!」


「いいよっ♪」


「ありがとう。」


泰嘉が、奈菜のこと好きだとは思ってもいなかった。


顔は正直、中の下。

泰嘉だってモテルんだから、もっといい女

選べよ。