「何だって??」

「あぁんなんか、なんとか係のことだってぇ。
 泰嘉と一緒だし、よろしくなっ」

「あぁ。お前の意図は、なんとなく分かるな。
 どうせ小林のことだろ?」

「ちげぇよ。泰嘉と一緒がいいからだ!!」


自分の顔が真っ赤になってるのが良く分かった。

俺は、耳まで赤くして否定する。



「はいはいわかりましたよぉ」










「なぁに話してんのぉ??」


俺と泰嘉の間に、今朝の女子が割り込んできた。


「てめぇひつけぇぞ?!」


俺は女子をガン見する。


「まぁまぁ」


泰嘉がなだめるから、俺は睨みをやめた。



「うちの名前覚えてんの?」


女子がきいてくる。


俺は、ひつこくってうぜぇし。
無視した。


だまっていれば、泰嘉が全部答えてくれるし。


「うん。奈菜ちゃんだっけ?」


「そう!!泰嘉くんはすごいねぇ♪」


「俺、記憶力はいいんだよねぇ」


ほらっ。

泰嘉が答えてくれる。

しかも、あの女子むしろ期限よくねっ?


本当に泰嘉の、お人好しさと人懐っこさがうらやましい。

そして、まぢ感謝。


「わっわたしの名前は?」


奈菜の後にくっついてるおとなしそうな女子が話し始める。


「えぇっとぉ?!日和ちゃんだぁ!!」


泰嘉が答えてくれる。


「あはっすごぉい!!」


さっきまで笑顔のかけらもなかった日和が

急に笑顔になる。


「まぁねぇ♪」