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「 ありがとうございました 」
そう言って保健室のドアを閉めた。
結局あたしは6時間目の終わりまで寝ていて、何と無く気分がスッキリしていた。
晴と久しぶりに話せた事が嬉しくて胸が弾む反面、果奈ちゃんへの罪悪感もあった。
果奈ちゃんは落ち込んでんのに…なんかすごく悪い事しちゃった気分。
「 未弥 」
「 へ? 」
いきなり名前を呼ばれ顔を上げる。
そこには晴が、あたしの鞄を持って立っていた。
「 帰るぞ 」
「 帰るぞ………って……一緒に? 」
「 当たり前。ぶっ倒れた後なんだから今日位は素直に頷けよ 」
まあ、何を言ってもこの状況は変わらないんだろうけど。
何をしても結果的には、一緒帰るんだろうなと思い、素直に頷いた。
何と無く、晴が嬉しそうな、寂しそうな顔をしてたのは気のせいだよね。