な、何も起きない?
やはり、呪怨を止める方法は無いのか…
頭に激痛が走り、指がめり込んでくる…私の頬を、温かい血が流れ始めた。
痛みも感じなくなり、ただ意識が薄れていった…
その時――
封印の御札が、微かに光り始めた――!!
その光は、徐々に力強さを増していった。
「何だ、この光は…」
絞め付けられていた頭部から手が外れ、私は俯せに床に落ちた。
光は更に強く明るくなり、納骨堂のみならず本堂まで広がっていった――
「こ、こんな…
こんな筈は……!!」
ついに光は朝倉さんの黒い影を包み込み、その瞬間凄い速さで一気に骨壺の中に収縮していった!!
ピシッ
甲高い金属音が、周囲に響き渡った――
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