「で、でも、それが分かったからといって…」
「そう、それが分かったとしても、止める方法など存在しないのよ…
あはははは――!!」
黒い影が、納骨堂の入口を塞ぐ様に立っていた!!
そして少しずつ、私に近付いて来る――
ここまでか…
そう思って下を向いた時、ポケットからはみ出した白い封筒が目に入った。
確かこれは、倉橋さんが私に持たせてくれた…
慌ててポケットから封筒を引き抜き、中を覗き込んだ。
これは、あの木箱に貼ってあった物と同じ――
「さようなら!!」
そう言って頭を掴まれた瞬間、私は封筒から御札を抜き取ると、骨壺の蓋に貼った。
これは、小枝子の木箱に貼ってあった物と同じ、封印の御札だ!!
.