私は頭上の棚に手を掛けると、身体を腕の力で引き起こした。


そこで私が目にした物は、舞子さんの骨壺だった!!


骨壺を手に取ると、何かが軋む音と共に、微かな振動が伝わってきた。


私は骨壺の蓋を止めてあった金具を外した…

そして、骨壺の蓋を思い切って開けた――



中を見ると…

舞子さんの遺骨と思われる細かい骨の上に、白骨化した左手首が入っていた――!!


その左手は、微かに震えながら動いていた。

納骨堂で聞こえていた音は、骨が擦れる音だったんだ。



私は確信した。
この左手が、呪怨の媒体なのだと――



しかし…


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