冷たい霊気が足下に絡み付く…
薄暗い静寂を生む空間――
意識が朦朧としている私にも分かる…
ここは納骨堂だ。
徐々に強くなる妖気…
背後から私の最期の時が、ヒタヒタと忍び寄る。
私は納骨堂の床を這って逃げたが、奥の壁に突き当たり…
ついに、逃げ場を失った――
覚悟を決めて身体を無理矢理起こすと、白く冷たい納骨堂の壁に寄り掛かり、入口を向いて座った。
「あはははは」
何だか、なぜか笑えてきた…
一体誰が…
何がどう間違ったのだろう?
最期の時を迎え、私の心は不思議と平静さを取り戻していった…
落ち着きを取り戻した私は、頭上でカタカタと微かな音がしている事に気付いた。
そういえば、先日ここに来た時も同じ様な音が…
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