もう…
もう、ダメだ……


朝倉さんは廊下に蹲る私の頭を持ち上げると、今度は顔面を思い切り蹴り飛ばした!!

わたしの身体は、廊下を更に奥へと、壊れた玩具の様に転がって行った。



もう顔面は半分が腫れ上がり、片目は完全に塞がっていた。

私は背中を何度も痛めつけられ、既に感覚がなくなり、立つ事すら出来なくなっていた。


私は自分の死を、ハッキリと認識した。
私は今ここで、死ぬのだという事を――



「あははは――!!

そろそろ死ぬ?

もう、覚悟は出来たでしょ?」



頭が死を受け入れても、無意識に身体はギリギリまで動き続ける――


私の身体は最後の力を振り絞り、絶望的な条件の中で腕だけの力で更に奥へと逃げた。

そして、行き止まりの扉を開けた――


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