不気味な静寂の中…

私は周囲に気を配りながら、静かに本堂の廊下を移動していた。



突然背後から髪の毛を掴まれ、高く持ち上げられた!!

「私から逃げられるとでも、思っていたの?」

髪の毛を掴まれたまま、物凄い勢いで投げ飛ばされた!!


掴まれた髪の毛が、ブチブチという音を立てながら切れ…

私の身体は廊下を2転3転した後、本堂の柱に背中を強打しようやく止まった。


背中を強打し、息も出来なかった。

そんな私を冷笑を浮かべながら見下ろし、更に追い込む様に間合いを詰めて来る…


私は本堂を、更に奥へと這う様に逃げた。

しかし、そんな私の背中を、容赦なく朝倉さんの足が踏み付けた!!


柱に続き、今度は凄い力で踏み付けられ、私は悶絶して廊下を転がり回った――


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