納骨堂で、変な音がしていた…
そう、何か硬い物が動いている様な音が――
やはり…
「順子、正徳寺よ。正徳寺の納骨堂!!」
順子も直ぐに頷いた。
「うん、私も今それを考えていた所だったのよ!!」
「な、何…?」
戸惑う智子に続け様に言った。
「詳しい事は、車の中で話すから、急いで車に乗って!!」
私達は、急いで正徳寺に向かった――
正徳寺に着くと、住職が境内を箒で掃除していた。
私達は車を飛び下りると、住職の元に走った。
「住職さん!!
あなたは、呪怨の術式を使いましたね!!」
私は住職の箒を持つと、いきなり核心に触れた。
住職は予期せぬ突然の問いに、思わず口走った――
「い、いや…私は一度しか使った事はない。
あ…い、いや…」
.