話が終わると、リビングに重苦しい沈黙が続いた――



皆何をどうすれば良いのか考えている様子だったが、そう簡単には話の全貌が分かろうとも、解決方法は見付からなかった。

そんな雰囲気の中、突然順子が口を開いた。


「それで…
その埋めた建設現場っていうのは、一体どこなんですか?」

その問いに、母が答えた。

「北山市と都野市の境にある、山の中よ…」

順子は間を空けず、続けて聞いた。

「そんな曖昧な場所ではなくて、もっと明確な場所を!!

普通に考えると遺体を掘り起こし、供養して浄霊する以外に方法はないでしょ?」


順子の意見は、非常に的を得ていた。

現状ではそれが一番効果的で、一番可能性が高い方法だと思われた。


その時既に長い夜が明け、外が明るくなり始めていた――


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