「連絡を受けた私は、必死に考えた…
もし警察に今迄の経緯を調べられ、姉妹が協力して問題を隠蔽しようとしていた事が発覚すると…
私は良いとしても、医者である京子や公務員の孝子は前途が閉ざされてしまう。
それで、思い付いた事は、当時私が勤務していた建設会社が建設していた現場に、死体を埋めてしまうという事だった。
それならば、まず発見される事はないから。
そしてその日の深夜、3人で死体を車で建設現場に運んで、埋めた――
その後万一死体が発見されてもいい様に、姉妹の繋がりを一切断ち…
両親は既に他界していたから、都野市にあった実家を処分して北山市に移住した。
…――というのが全貌よ」
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