悲鳴と共に、朝倉さんが下の階まで頭から転がり落ちた!!
手すりが付いていた左側の手を怪我していたらしく、痛々しい程の包帯…
どこも掴む事が出来ず、そのまま落下――
私は慌てて病院の自分の部屋に連れて行き、緊急処置をしようとしたのだけれど…
既に息はなかった。
本当に不可抗力だった。
しかしこの状況では、殺したと言われても反論も出来ない。
それで姉さん達に相談した…」
私達は言葉を失った。
失踪した朝倉さんが、こんな経緯で死んでいたなんて!!
私達の中の、誰も想像すらしていなかった事実に、私達はただ事の次第を静かに聞く以外になかった…
そしてそんな雰囲気の中、母がゆっくりと口を開いた。
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