「もう…
隠しておく訳にはいかないわね」
母は2人の方を見て頷くと、覚悟を決めた様に話し始めた。
「最初に、言っておかなければならない事があるの。
私と順子ちゃんの母さん、それに智子ちゃんの母さん…
つまり私と京子、それに孝子は姉妹なのよ」
私達は暫く、言葉の意味が理解出来ずに考えていた。
そんな中、急に智子が口を開いた。
「そ、それじゃあ…
私達は従姉妹だって事?」
智子の母親が、智子の肩に手を置いて頷いた。
「本当に偶然なのよ…
あなた達が出会い、友達になったのはね。
だって私達は姉妹である事を隠して、二度と会わない様にしていたんだから…」
順子の母親が呟いた…
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