母の表情が一変した。
「そ、それは…」
「この写真の日付は22年前…
ここに写っているのは、母さんとおばさん達でしょ?
もう、本当の事を話してよ!!」
母は視線を逸らし、2人のおばさんの方を見た…
私はその様子を見て、続けて言った。
「一昨年は小枝子…去年は順子…
そして今年は智子。
私も順子も、生命を狙われてるし…
サトシが死んだのだって!!」
「し、死んだ…?」
「サトシ君が死んだ…」
まだ伝えていなかった順子と智子が、私の話を聞いて愕然とした。
「18年前の事が原因なんでしょ?
朝倉さんでしょ?
私達も苦労して、かなり調べたのよ…
母さん達が隠している事は、子供の生命より大切な事なの?
それならもう、何も聞かない…」
話しながら、小枝子やサトシ…
今までの様々な事が脳裏に浮かび、いつの間にか私の目から涙が溢れていた。
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