「ただいま。
車は停まってるし、靴は一杯だし、一体誰が来てるの?」
母が帰宅し、玄関を開けて驚いていた。
そして、リビングの扉を開けた――
戸惑う母に、私は言った。
「おかえりなさい。
これで、全員揃ったわね…」
母もこの顔触れを見て、状況を理解した様だった。
私はリビングに皆を集めると、話しを始めた。
「母さん達――
もうそろそろ、本当の事を話してもらわないとね…
18年前に、一体何があったのか?」
すると母が笑いながら、私の左肩に手を置いて言った。
「小夜子…
あなた、何を訳分からない事を言ってるの?
2人共、あなた達が小学校で同じクラスになった時からの知り合いよ?
それを18年前だなんて…」
私は母の手を払い除けると、引き出しから取り出しておいた写真を見せた。
「じゃあこれは何?」
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