美しい夕日がドアから差しこみ、下駄箱にぶつかってキラキラ反射する。
一人きりで見る夕日はあたしを切ない気持ちでいっぱいにさせた。




数分前に先生に連れていかれた梨花を思い出す。
たまりすぎた提出物についにキレた先生が強制連行したのだ。




せっかく待ってたのにな。
こんなにキレイな夕日なのに一人で見るなんてもったいない。




なんとなく沈んだ気分のまま靴をはいて、つま先で軽く地球を蹴った。