このままの態勢だと話しにくいので、しかたなく起き上がる。




机に触れていた頬と腕がまるで離れたくないというようにくっついていて、ベタっとした気持ち悪い感覚に顔をしかめた。




放課後の教室には
あたしと梨花しかいない。
無人の廊下と教室はあの日のことを思い出させる。
自然と口元がゆるんだ。