なんでそんなこと考えるんだ。
俺が彼女と並んで音楽を考えていい訳がない。
考えだすと止まらなかった。
ふつふつとそのような感情が浮かんできて消えてくれない。
ひどく気分が悪い。
突然立ち上がった俺を彼女は驚いたように見上げる。
「俺、用事あるから帰る」
冷たく言い放つ。
もう彼女と関わらなくてもいいように。
なのにまた彼女は気にした風もなく、ふわりと笑う。
「今度は晴樹くんの歌聞かせてね」
俺はそれに答えることもなく足早に立ち去った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…