蒸し暑い夏の日。



夏休みに入り数日後。



私はナミと一緒に宿題をするため、
ナミの家に向かう途中だった。



信号待ちをしている私の目に
映ったのは部活帰りのイズミくん。



夏休みに見かけられてラッキー!
なんて思っていた矢先、


近くにいたおばあさんが
私の前でパタリと倒れてしまった。



「私、動揺しちゃってて
足もガタガタ震えちゃって…


何も出来なかった…


でもイズミくんは違った。
おばあさんのところに真っ先に
飛んでいって、すぐに
救急車に電話をかけてから
おばあさんを助けたよね…


それを見て私は
イズミくんが好きになった。」



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