「くれねぇの?」
「えっ、あっでも、
これ私が―――――」
そう言ってレモンティーを
持った途端、見事に手が滑って
中身をこぼしてしまった。
その瞬間、私の頭上から
イズミくんの溜め息が聞こえた。
「………っ、ごめっ」
私は改めてイズミくんに
嫌われたことを実感して、
必死で涙を堪えた。
チカちゃんだったら
こんな間抜けな失敗しないん
だろうな、とか
いろいろ考えてる私にイズミくんは
「お前ムカツク」
そう言った。
.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…