いつもピアノの上にいるミルクとオレンジの体には
だんだん埃が積もっていきました



僕はその弟たちの姿を見たとき
悲しくなりました




こんな時
人間だったら涙が出てくるのだろうと思いました




僕にはそんな機能がついていなかったので
いつもと同じ顔をしていました














いつの間にか



ミルクとオレンジはいなくなっていました