拓海のトップシークレットを知らされてから。
私の彼に対する、イメージが一変した。
二重人格者であり、最低なオトコ・・・
幼馴染みの私ですら、欺いていたのだから。
本性を知るにつれて、キライになれれば良いのに。
「っ・・ぁ――」
この時間が、私にソレすら許さない・・・
「もう、蘭は幼馴染みじゃない。」
私の唇を易々と奪った、アノ日。
私の身体を易々と奪った、アノ日。
それ以来、ずっと――
妖しい笑みと眼差しが、さらに私の心を抉るの。
「愛してる・・・」
繋がったトキにだけ囁かれる、まやかしの言葉とともに・・・