本当の拓海は・・・・





グイッ――

顎を掴まれて、強引に上を向かされる。





「・・・俺に逆らう気?」


「・・・っ!」



「佐々木の娘が、俺に逆らうなんてな――?」


強気な声色で、私を蔑むような言葉とともに。


ブラウンの瞳で、ジッと私を見つめてくる。






“佐々木の娘・・・”


「っ・・・」

“禁句”を持ち出されれば、目の奥がツンとくる。




「フッ…、何、泣いてんの?」


そんな私の変化さえ、クスッと笑って楽しむの。








そう…、これこそが拓海の秘密・・・





私が知らされてしまったトップシークレット――