拓海のせいで、身体は熱を帯びているのに。



契約した私に抗うコトなど、許されないのに。





答えなんて、ひとつしかナイのに・・・










「言えよ、蘭・・・?」


「・・拓海・・・」


言葉にしなければ、決して許さない。






小さな頃から、帝王学を学んだ社長・・・



周囲が持つ彼のイメージは、冷静沈着で慈悲深い。



誰に対しても優しく、常に笑顔が絶えない人。




一緒に育ってきた私も、拓海はそうだと思っていた。






・・・だけど、それは仮の姿――









私が知った、彼の本当の姿とは・・・・