そんな苦しみを、ずっと胸の奥で抱えたままだというのに。
失恋と絶望感を同時に齎したヒトに、この先も仕えなければならない――
裏切られて、苦しんでいる分…、貴方をキライになりたいのに。
それすら叶うことなどナイ、虚しい状況のスパイラル・・・
アノ言葉にショックを受けたまま、取り交わされた“契約”。
それこそが私に、更なる追い討ちをかけた要因でもあって。
表現する事すら難しいほどに、頭の中はもう真っ白だった。
アノ時に取り巻いたモノこそが、虚無感なのかもしれない。
もう二度と…、何にも希望なんて持ってはダメだと…。
ずっと抱いてきた想いは、一切封印すると決めたの…。
パンドラの箱には頑丈な鍵を掛けて、外れるコトのないように――