どんなに戻りたいと願おうが、埋めるコトなど叶わない・・・
これは、自身で選んだ道だというのに――
つかず離れずの、微妙な距離・・・
会話も間々ならない、ただ背中を追う日々・・・
「っ・・・」
歯痒さと虚しさに包まれて、いつも私を苦しめる。
想いが溢れ出しそうになる、胸の痞えさえもが・・・。
どうすれば…、いつになれば慣れるの――?
こんな自分が、心底イヤで仕方がナイ。
これらの、すべての始まりは・・・
「蘭・・・
大学卒業後は、俺の秘書をしてくれ」
それは私が大学3年生の時、就活を始めようとした矢先のコト。
当時アメリカに在住していた、社長からのTELだった――