憎んで、蔑んで・・・


私とのカンケイを、貴方の中から排除して下さい。


日本経済を背負って立つ人の、足かせにはなれないよ。




本音を言えば…、一瞬だけ血迷ったコトがある。



東条の力があれば、ねじ伏せられる?


などと、必死で考えてはみたけれど・・・



週刊誌と言えど、火の無い所に煙が立つワケない。


まして発信源は、同じ世界の“後藤社長”――



それなりの証拠と、情報網を備えているハズ。


知り尽くす限りを、曝されてしまえば。



世間に面白がられ、歪曲されて広がるだけ・・・




信用・信頼を培うまでには、大変な時間と労力が必要なのに。



失墜するのは、坂を転げ落ちるようなスピードで容易いコト。



私の存在ひとつで、ソレが作られてしまう・・・




傍にいたいと、願ってはいても。


愛する人を、苦しめてはならない。



私はただの、日陰の女であって。


決して、陽の目を見ることは許されないから。




社長にイラナイと言われた方が、幸せだった――