炬燵不貞寝で腕が熱い。
 渇いた喉で目が覚める。
 太陽真上で苦笑い。
 涙腺連動お腹鳴く。
 牛乳レンジで温めて。
 トースト焼いてマーガリン。
 チーズを乗せて豪華さ増して。
 乳製品は安らぐ香り。
 気休め程度の娯楽食。

 気分は憂鬱鼻啜る。
 掛かる髪の毛眼に刺さる。
 月並み行動髪切ろう。
 裁ち鋏があった筈。
 ばさり想いを断ち切るか。
 肩に掛かった髪先さよなら。
 暖簾無くなり首筋寒い。
 冬風絡む肌締まる。
少しは憂鬱消えたかどうか。
 軽く錯覚起こして私。
 鏡見つめて俯く私。
 炬燵におでこを乗せ唸る。
 後悔、祭り、外出拒否。
 早く美容室行かなくちゃ。
 今日は眼の隈、明日行こ。
 髪の毛さえも私を笑う。

 肩の軽さに慣れるのいつか。
 一人に慣れるの先暗し。
 昔は一人で暮らしてたのに。
 二人の免疫毛穴に根付く。
 乾いた爪が痛々しい。
 半月小さく逆剥け一つ。
 見知らぬ傷が新しい。
 小指の爪が欠けている。
 気分転換爪切ろう。
 両手両足ヤスリも掛けて。
 自慢の指に仕上げる孤独。
 蛇が来るのは口笛だっけ。