「あ、じゃぁね??私、職員室行かなきゃだから」 宮辺はそういうと、早足に、校舎に吸い込まれるようにして入っていった。 俺と木村はその背中を、じっと見る。 「・・・なんだよ、お前やっぱ、モテモテじゃんよ」 木村がニヤニヤと笑いながら、俺を小突いた。 「宮辺、可愛いじゃん?? まぁ・・・お前の大好きな実羽ちゃんにはかなわねぇけどさぁ」 「そんなんじゃねぇよ」