あたしは、廊下を歩いていた。 しかも、三年の先輩達の教室の前の廊下を。 本当は歩きたくないんだけど・・・、図書室に行かなくちゃいけないから、しょうがない。 図書室へは、三年の教室の前の廊下を通らないと行けないから。 図書室では多分もう、実羽があたしを待っている。 実羽があたしに「図書室に来て」って言ったのは、昨日の夜。 急に実羽から電話があった。