「悪いな。なるべく早く、終わらせるから」 実羽は俺を見上げて、笑って頷いた。 俺は急いで、既にグランド整備を始めた仲間の元へと戻る。 戻ると、木村が俺の分の道具を持って来てくれていた。 「サンキュ」 俺は右手で道具を取る。 木村は、俺を見てにっと笑った。 「可愛いよなぁー、お前の幼なじみ。 ・・・実羽ちゃん・・・だよな?? あれ、マジでモデルとかアイドルなれるぜ??」 俺はふっと笑う。